会計事務所の先生たち

高校卒業を控えた年のこと、急に母が「会計事務所に就職したら。手に職があるっていいわよ。」と言い出しました。中卒で、資格も何もない母は、就職先を探すときにいつも苦労してきたそうです。父も職人ですが、一人親方で収入が不安定。母にとっては、父の仕事の手伝いで会う、会計士の方のバリバリした様子を見て、会計士は将来が約束された職業だ、と思ったようです。ただ、当時の私は会計士が何をする人なのか全く分かっておらず、結局は大学に進んでIT企業に就職してしまいました。あのとき母の勧めに従って会計士を目指していたらどうなっていたでしょうか。
何故日本の公認会計士って、会計事務所で働く人が多いんでしょう。私は、公認会計士の人は、会計事務所で働くのが当たり前だと思っていたんですが、実は、調べてみると海外では、企業に所属して、企業の戦略計画等に関わる公認会計士が多いことを知ったのです。何故かと言いますと、日本では公認会計士の資格を持っている人が諸外国に比べてかなり少ないことが挙げられます。また、監査以外の業務で会計士が収入を得ることが制限されているみたいです。

株式会社に勤めていた頃、経理部に所属していましたので、会計事務所の先生によくお会いしていました。どれくらいの間隔でチェックが行われていたのか記憶が定かではありませんが、自分よりも若い就職したての若造がきても○○先生と呼び、役員クラスもへこへこし、どんなに取りこんでいようと「この部分についてお聞きします」と言われればあらゆる資料を用意し、すぐに対応。確かに会計士になるのは大変かもしれないが、あんなにたてまつらないといけないものではなかったような気が今はする。現在もまだ会計事務所の先生はそういう扱いなのだろうか。最近は、会計事務所も営業をしてくるようになった。電話もかかってくるし、ハガキも送られてくる。中にはファックスをしてくる会計事務所もあるのだ。それにしても、会計事務所の営業は営業になっていないと思っている。自分の言いたいことを言って話が終わってしまうし、こちらが質問をすると、えらそうな回答をしてくる。果たして、本当に契約が欲しいのかと頭を傾げてしまう。しかし、これから営業というものを少しずつわかってくるのであろう。